お知らせ

お知らせ

2021年7月1日

LANCET委員会の認知症予防2020年報告

2020LANCET委員会は、新たに3つの認知症危険因子を追加

2018年9月皆さんに英国の権威ある医学雑誌「LANCET」が、取り上げた9つの認知症危険因子「教育不足,高血圧,聴覚障害,喫煙,肥満,うつ病,運動不足,糖尿病,社会的接触の少なさ」を紹介しましたが,2020年7月末彼らは新たな認知症予防に関する報告書を発表。危険因子をさらに3つ追加しました.それは過度のアルコール消費,外傷性脳損傷,大気汚染.具体的には,以下のような取り組みで認知症を予防または遅らせることができると述べています.ぜひ参考にしてください.
1)40歳前後から中年期に収縮期血圧130mmHg以下の維持を目指す(高血圧症の降圧治療は認知症の
予防に有効な唯一の薬).
2)難聴に対しては補聴器の使用を奨励し,過度の騒音曝露から耳を保護し難聴を軽減する.
3)大気汚染や副流煙を減らす.
4)頭部の怪我を防ぐ.
5)週21単位以上の飲酒は避ける.
6)途中からでも認知症のリスクを減らすことができるので禁煙する.
7)すべての子どもたちに初等・中等教育を提供する.
8)肥満と糖尿病を防止・治療する.
9)中年期以降の身体活動を維持する.

 

出典:岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野ホームページ